科学読み物シンポジウム ~理科読をはじめよう~ に行ってきました。

もう2日たってしまいましたが
3月20日東京大学教養学部で行われた
科学読み物シンポジウム ~理科読をはじめよう~ に行ってきましたので
その話を。

第4回目になるという科学読み物シンポジウム。
今回のキーワードは、「朝読(あさどく)」ならぬ「理科読(りかどく)」。
日本中の学校で浸透率の高まった「朝読」に倣い、
科学の本を読む動きを推し進めたいという願いを込めた造語らしい。

主催者側である滝川洋二先生も含めて6名の登壇者は
いずれも魅力的な方々ばかり。
以下、特に印象に残っていることを思いつくままに。

   

科学を核としたコミュニケーションの魅力とその意義について語れらた池内了先生。
子ども向けのものに限らず大人向けのものも含めて、
たくさんの科学読み物を執筆してこられた情熱が伝わってくる。
「よりよい社会をつくるために科学を使う」と表現されたのが印象に残る。
また
新潟十日町の小さな科学館「森の学校キョロロ」の設立に関わられたことや、信濃川の話などと聞き
何年か前の妻トリ(大地の芸術祭・越後妻有トリエンナーレ)
キョロロに立ち寄ったことや
アーティスト磯部行久さんの作品「川はどこへ行った」のことを思い出し、ちょっと懐かしい。

池内先生が執筆された、たくさんのふしぎ「重さと力」
今月号(2010年3月号)として発売されているとのこと。
(絵はスズキコージさん)
傑作集になるのを待っていると時間がかかりそうなので、
今のうちに買っておこうと思う。

   

河西由美子先生の調べ学習パッケージの開発についてのお話は、
学校司書である私にとって、「本日のメイン」ともいうべき内容。
学校図書館を使った調べ学習の現状を「野放し学習」と指摘され、
「追い込むことを考える必要がある」という鋭い提案に思わす喝采した。

「設問と、その答えが探し出せる本とを用意してから調べさせるべき。
子どもの達成感を満たすのも大切。」
と言われたのにも、そのとおり!と深く頷いてしまう。
あたりまえのことだと思うのだが
私の周囲ではあまり行われていないことなので。

たとえば先日、
生活科の調べ学習で
春の草花のスケッチをもとに花の名前を調べに
学校図書館に来た低学年の女の子。
彼女の描いたスケッチは、極めてアート。
黄色の円の周囲に花弁らしきものがラフに黒い線で描かれ、
その上から白色がはみ出しぎみに塗られている。
茎は1本すうっと伸び、葉は描かれていない。

「花びら何枚だったか覚えてる?」
「花の大きさはどれくらい?」
「葉っぱは、ついていたの?どんな形だった?」
と尋ねても、
スケッチしたのは数日前らしいので
本人はほとんど覚えていない。

これで
この植物の名前を特定するのは
なかなかに至難の業である。

事前に、どんなところを見て描くのか
彼女の先生は説明してくれたのだろうか?
仮に彼女がうっかりその説明を聞き逃したとしても
ただ真っ白な紙を持たされるのではなく
いくつか設問を入れたワークシートを持たされて
スケッチに向かったのなら
もう少し科学的に描けたかもしれない。

話が脇道にそれてしまった。もとに戻そう。

河西先生のお話の中では
せんだいメディアテークで行われた
教員対象ワークショップのことや
流山市立八木南小学校の大豆の調べ学習の様子を記録した動画を
見せていただいたのが印象に残った。

なお現在河西先生たちが
パナソニック研究財団の助成を受けて進めていらっしゃる
「学校図書館調べ学習ツールキット」とそのツールを用いた教員向けワークショップの開発については、
『学校図書館』2010.1月号 P.30-32でご本人の書かれた報告を読むことができる。

   

逗子市の小さな私設科学館(ご本人は「世界一小さな科学館」とおっしゃっていました)
「理科ハウス」の館長さんである森裕美子先生は
自館のロゴの入ったTシャツを着て登壇。
森先生のお祖父さまである物理学者・石原純博士の遺された蔵書も含め、
館内に約2000冊あるという科学読み物の利用状況について話された。
実は正確には数えていないのでわからないという蔵書数や、
あるご一家の貸し出し冊数だけが突出していたという貸出統計や
返却が遅くなることもあるけれど案外本は無くなっていないことに今回気付いた
という蔵書管理など、ゆるめのお話がなかないい感じである。
もちろん科学館なので、科学の本があるだけでなく
ハンズオンのさまざまな展示が工夫されている様子。

身近なところにこんなチャーミングな科学館がある生活を羨ましいなあと思う。
実は元素記号でもある Li Ca H O U Se をデザインした理科ハウスのロゴ、
おしゃれです。




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